『　最強のふたり　』

なるべく先入観を持たずに　映画を観たい私にとって
一番困るのは　ヒトの感想である。
街で　若者が　（ よくあるのは　３０代女子 ）　観た映画について
大きな声で喋っているのが　聞こえてくるときは
ホカゴトを考えて　意識をそらす。
けれど
滅多に会わない知人から
”　め〜〜〜ちゃ　良かった！！！！　もう！！　私の今年のNO.１！！！　”
なんて　叫ばれてしまったら　どうしようもない・・・・・
さりげなく　”　良かったよ　”　程度なら　ど〜ってことないんだけどね・・・
ベスト！　と言われると　
”　叫ぶな〜　”　と　心の中では思いつつ
さりげなく　顔を作ってかわす。　”　そ〜なの　”　と。

・・・・・というわけで
この映画を観る前に　そんなことがあった故
ことさら
見る目が　厳しくなってしまったかも？・・と　思う。
あの　叫びがなかったら　もうちょっと　違った感想になっていたかも。




はい。　何度も何度も　大声たてて　笑わせて頂きました。
介護者の　言動・行動・・
ハッキリしていて　気もちがいいです。　
体の不自由な　お金持ちが求めている介護者は
自分の　不自由さを忘れてくれる人
自分に同情しない人・・・

そうかもしれない。
一見　破天荒に見える介護者　ドリスだけが
彼の障害に　気をつかわない相手だったのかも・・・・・


based on true story　にケチをつけるわけではありません。
true storyは　もっとシンプルなんだと思います。
・・・が
映画に　やや　あざとさを感じてしまった私は
とても　ベスト！　と　いう気持ちにはなれませんでした。
たとえドリスが　正しいことを言ってるのだとしても
相手に対する　礼儀は　備えていて欲しいと・・感じたのです。



観終わった後　自分が感じた気持ちが
前述の知人の　「　一言　」　によるものなのかどうか心配だった私は
一緒に観ていた　夫に　尋ねました。
彼も　ベスト！と　言えるものでは　ない・・と　いうことだったので
知人のせいでない　評価だと思い　ちょっと安心・・・・・苦笑


この映画　すごいロングランが続いています。
映画ファンとしては　映画館が潤うことは　とても嬉しいです。



自分の　気持ちを　落ち着いてまとめる暇が無かったので
年越し、どころではなく
４ヶ月もたった後の　感想となってしまいました・・・汗


　　２０１２．０９．１３　　「最強のふたり」　　ＴＯＨＯシネマズ名古屋ベイシティにて鑑賞　　★★★☆