『　３１年目の夫婦げんか　』

なんともいえない　不可思議な映画だった。
うん・・　そういう言葉で表現するしかないかな・・・？？？
私なりに考えた　映画の結論は
「　スキンシップは大事だよ　」　です。（　笑　）

原題を直訳し　意味を考えようと思ったら
それは　あの街の名前だった。
邦題の　「　けんか　」　というのは
映画の内容と　ちょっとニュアンスが違うような気がする。
確かに　メルリ・ストリープは
何も気づかない　トミー・リー・ジョーンズに　
何も気がつかないが故に　ある行動に出たんだけどね。



ストリープの気持ちは　なんとなくわかる。
「　自分を見て欲しい　」
空気のような存在　としてだけでなく
出会ったときのような
ときめきを　また　夫と共有したいのだ。
その　気持ちは　わからなくはない。
でも
・・・・
一人で楽しむ　（　たとえば私の映画鑑賞みたいに！笑　）
或いは　
友達と楽しむことを覚えてもいいんじゃない？？
って　思う。
日本の　主婦達は　どっちかっていうと
後者を選んでいるように思うのですが・・・



・・・・う〜〜ん
やっぱり不可解です。

暖炉の前の
メルリ・ストリープ
「　目をつぶらないで、私を見て　」　
リクエストに応えた途端に　萎えてしまった　ジョーンズ。
それで
彼女は　”　もう・・いい！　”　と諦め
スーと　冷めてしまった・・ように感じたのですが・・・
　
なのに　また　やり直すことが出来るようになったのは
ストリープの涙に心を動かされたから？？？
でも　そういう愛情があるなら
どうして　ジョーンズは　彼女の顔を見た途端
できなくなったの？？？？？？？？？？？？？？？？
一人になってしまった同僚からの　忠告を聞いたから？？？？

この暖炉前でのシーンから　なぜに　最後の結果になるのか？？
どうしてもわかりませんでした。

夫婦って　「　日常　」　を過ごすものだから
決定的にイヤじゃなければ
何事もなかったように　流されていける、とは　思うけれど
セラピーにまで　出かけるほど
問題意識があったのに！！！


・・自分は　あんな　セラピーは絶対に受けたくないですね。　
他人を介してしか　自分の気持ちがいえなくなっちゃっている　夫婦関係　なら
そのまま　「　ま・・いいや　」で　いくか？？
思い切って　決別するか？
或いは
きちんと　自分の気持ちを言って　対決するか？？
の　いずれかを選ぶんじゃないかな？　って思う。
相手が　理解してくれなくても
自分の気持ちを　言う　ということだけでも
改善されることは　あると思うんだけど。
（　メルリたちも　結局はこの方法をとったんだと思うけれど
　　他人無しでは　いえないの？？？　）
この辺が　日本人の私には　理解できませんでした。

セラピーで　本音が言えるのは　アメリカ的文化？？？
落ち着いた　老練な　セラピストでなかった事が
かえって　ヨカッタのでしょうか？？？


ともあれ・・・
『　クライシス・オブ・アメリカ　』　などで
非常に怖い　オバサンを演じていた　ストリープが
今回は　自分を抑えに抑え
かよわい？？　女性を演じきっていたところは
面白かったです。


　　２０１３．０８．０５　　「３１年目の夫婦げんか」　　ＴＯＨＯシネマズ名古屋ベイシティにて鑑賞　　★★☆